模型塾 26-D.フィギュア原型入門/男性キャラ編 第9回 記録写真

模型塾 26-D.フィギュア原型入門/男性キャラ編 第9回 記録写真

■6/24(土)の『オタクの学校』を挟んでの模型塾、7/1(土)の1コマ目は『髪の造形』でした。

■ホワイトボードは髪の造形の難しさから。いきなり脅かすのも何なんですが、長年主流でいろんな原型師が作ってきた結果、それなりに落としどころが共有されてる美少女フィギュアと違って、男性キャラの髪、特にツンツン尖ってるタイプは”絵で描いてない部分をどう埋めるか?”という課題がまだ手探りなんですよ……(‘A`)

■真ん中上段は作り方を3パターン。オールバック等で生え際が見える場合、下手に顔と髪を分けるとカツラっぽくなる恐れがあるので、一体で進めるのが無難。前髪がおでこに、襟足が首にかかる場合は顔を挟んでの3分割。前髪だけ別~は男キャラではあんまりいないかな?

■右は具体的なパテの盛り方。前髪に限らないんですが、複雑な(というか分岐やエレメントが多い)ケースでは元の絵に番号を振って数えちゃう。原始的ですが、似せるコツの第一歩。2番目は眉毛やアイラインと、毛先や毛束の根元の位置関係をあわせるコト。今の男前絵は毛先が結構下まで来てることが多いです。

■右下は後ろ髪の盛り方。ゴム型複製で抜ける程度に尖らせたパテを、緩急をつけながら(メカっぽく揃わないように)配置していきます。一応図ではツンツン髪の作り方で説明してますが、サラツヤロングのストレート~なら、美少女フィギュアのまんまでいけますので、そこは切り替えで。

■実演後のモノですが、補足的に1枚。今の絵描きさんはキャラ分けで毛先の処理を描き分けていて、特に毛先3cmの部分の”くるんと”感が違うので、作業的には大変ですが、がんばって拾いたいところ。絵は女子キャラの毛先ですが、男性キャラもちょっとウェーブがかかってる人とかいますよね。

■こちらは実演中の手元メモ。上段左は後ろ髪の理想。こう盛りたいけど、複製できないので、上段中のように抜ける程度のテーパーで作って、筋彫りでそれらしく見せる~と。右は細い”もみ毛”(と命名してる、フィギュア解説では”もみあげ”と書かれる、左右の耳の前に垂らしたひとふさ)の強度を確保するために顔の側をえぐる話……(‘A`)

■下段は左がロングの後ろ髪の、中と右が三つ編みの作り方。下の1枚は今回の例題原型の髪のイメージを書いてます。

■ひととおりのパテを盛った例題原型が上の小さい方。下の大きい顔パーツは以前の単発講座がツンツン髪の作り方~をやったときの例題。今はちょっと流行らない毛量ですが、これくらいの方が作り方はわかりやすいのね……(‘A`)

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