2020.01.24(金)
非公式オタク大賞2018/模型・ホビー部門
■ここしばらく呼んでいただいている『日本オタク大賞』という手作りイベント企画?一昨年2018年の回は私が病気でフラフラだったこともあって欠席となりました。模型やフィギュアは今のオタク趣味の中ではほどほどのポジションではありますが、さすがに”大賞”的に業界を揺るがす感じでは無く、まあ”気の利いた脇役”くらいなので、2018年の大賞にガッツリ影響はしてないと思います。
■幸い今年は体調も良いので明日(2020.01.25)の『日本オタク大賞2019』には参加予定。エントリー&トークのネタも運営本部?に送りました。その際、自分の中で整理のためもあって2019年とあわせて2018年の分もトピックを拾ってみたので、参考がてら以下にまとめておきます。オタク大賞の檀上に準じて5項目+それにちょっとした解説をつけて……
1.模型メーカーの自前(オリジナル)キャラ大戦
■コトブキヤのフレームアームズ(ガール)を筆頭にヘキサギア、ブロッカーズ/プリムラ(VOLKS)、アッセンブルボーグ(海洋堂)。アサルトリリィ(AZONE)、二パ子(ゴッドハンド)そしてバンダイの超次元変形フレームロボ ~他にもいっぱいあって、スタート時期は違いますが、たぶんもう全社あって『オリジナルキャラ甲子園』が出来る!
■こうなった要因はいろいろあると思うんですが、今の1クール12話きざみのTVアニメが短すぎて、開発に1年近くかかる立体商品と時間スパンが合わなくなってるのも大きいのかと。
■その文脈とは違うんですが(私も最初のネタ出しで関わった)『ヘキサギア』、現場のヤル気がすごいのか、箱が攻めてます。誰もその形を知らないオリジナルメカなのにパッケージが黒バックのイメージショット!ごちゃごちゃした装飾要素もスパっと省いた引き算デザインもカッコイイ!お店で見かけたら箱にも注目(•ө•)♡
2、広告がどんどんWEBに
■産業としては小さめな模型界隈なので、そもそもそんなに広告をガンガン出してはいないんですが、雑誌の広告ページがじわじわ減ってWEB、インターネットに流れていってます。端的だったのはバンダイのガンダムZZの開発ドキュメント。コンセプト、開発画像や修正指示を連載形式、全10回で読める。これ、昔だったら模型雑誌の仕事なんですが、それが自社のホームページに載ってる。
■ここまで本格的じゃなくても各社ブログやtwitterを活用してるし、ワンフェスや展示会での情報初出しもwebでの拡散を見込んでの動きで、今のところはこれにかわる策はまだ無いので、しばらくこの傾向は続くかと……
3.展示会、交流会、製作スペースの隆盛
■これもネット(コミュニケーション)普及あってのコトなんですが、ワンフェスみたいな大型イベントとは別に、いろんな模型サークルの展示会が増えてきて、しかもみんな結構大にぎわい。また各地のちょっとした製作スペースががんばってるのもネットでよく見えるようになってきました。
4.青バンダイ爆誕!
■バンダイが事業部再編で、大人向けを一括して扱う『バンダイスピリッツ』を発足させました。ロゴマークの色がこれまでの赤から青に変わったので『青バンダイ』と呼ばれるように。もっとも今のところはユーザーへの影響は特に無く……これについては明日の檀上でもちょっと話します。
5.覇権3DCGソフト!ZBrush
■ZBrush(ズィーブラシ)とは、元は映像用CGのポリゴンモデルに凸凹を付ける専用ソフト。他の3DCGソフトでざっくり作ったポリゴンモデルを読み込んで、細かい彫刻をチマチマ刻んで、また元のソフトに戻す。だから映像もレンダリングしないし、アニメーションの機能も一切積んでない。それが長年の進化でモデリングはゼロから全部出来る上に細部彫刻も進化してます。
■なので原型製作には実はピッタリ。ここ数年プロモーションも盛んでワンフェスでは講習ブースや割引券も出してて、結構な勢いで席巻中。フィギュアのデジタル原型ではもうみんなこれなんじゃないかなぁ?
■弱点としては結構高額(パッケージ版で¥113,000)なことと、平面や幾何形体には弱いので、メカ系ではあまり見ない(というか、メカ原型のソフトはまだ百花繚乱で主流が無い感じ?)んですが、今現在のデジタル原型は、ひとまずZBrushの天下だと思います。
個人賞:エアフィックス1/72 アブロ・シャクルトンAEW
■毎年の”大賞”とは別に登壇者各人が贈る個人賞。リリースは2017年なんですが、エアフィックスのシャクルトンに。イギリスの有名な爆撃機アブロ・ランカスターの戦後型アブロ・リンカーンをさらに改造、スカイレーダー→ガネットと引き継がれてきた中古のレーダーを積んだ早期警戒機。ガンダムで言うとアイザックくらい?これがまあカッコイイんですが、まあそういうポジションなので待望の新キット化。もちろん出来もいいので大満足。(???)?
■そんな感じのさかのぼり模型ネタ2018。明日はこれの2019年版を、他の登壇者や会場からの突っ込みを交えてお送りします。お楽しみにー♪