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A4一枚堂/ file:0019『新・芯人形』-変容する身体意識とダンス(←はあ?)-


ティラノのもも骨がまだなんで逆関節に見えすぎですな……

■仕事模型の合間合間に(より正確には仕事模型に煮詰まったときの逃避逃避に……←弱わぁ〜……)こんなの↑作ってたりして。

■右のボゴボゴした恐竜は、もおずいぶん前に書いたロボ少女のティラノサウルス状態(↓下に当時絵。実は記憶だけで書いてたから、よく見るとあんまりティラノくない/笑)。えー、いちおー次のイベントでやる予定の『なんかガチャガチャっぽい』シリーズ用に。

■もいっこの人形は『新・芯人形』とでも言いますか?こお例のカンブリアンシリーズ(後日ちゃんとアップしますねー)作ろーとして『芯人形』をしまっておいたハズのトコを探したんですが、なんかもお無いのよ。ちょこちょこ使ったり友達にガンガンあげてたりしてたよーで、20数セットがいつの間にかナル!

■まあ、そろそろ自分でも見ててキビしい(つーか、気になってる故、使うたびに毎回直してるポイント=弱点が明確になってきた)ので『いーや』ってコトで新造しました。サイズはやっぱしガチャガチャサイズ。ちゃんとはかったら99mmでした。スケールでゆーと1/16〜1/15ってトコでしょーか?

■で、まあいい機会なんで(そーか?)過去の芯人形の変遷をだらだら掲載ー。


1997.07〜

掘っても前から見た写真ないのよ……■(いちおー)最初のは'97年夏に作った、1/9サイズの水着の。とりあえず、ギャルゲーっぽくガーっとやりたかった(←なんか若いよ/笑)ので、他のに改造しやすい水着のをまず作ったです。

■この当時の好みのバランスっちゃーバランスなんですが、足首が大きくて以後毎回そこを縮めてて、流用の芯としてはあんまり使い勝手はよくなかったです(笑)。まあ今にして思えば、靴とか履いてない分足元が相対的にちいさくなっちゃうのが恐かったのかもしんないなあ……。

■あと過剰に”しな”を作ってるのとか目線がこれでもか!と来てるのは浮輪(?)を体に密着してかかえさせる!って目的からの逆算でした。つーか、その浮輪で『ぷに』っとなった体の線が透明成型の浮輪から透けて見える!これじゃ〜!!とか思いついた瞬間は爆発してた(笑)んだけど、実際には透明成型がまずできなくてあっさり不発(笑)。まあ原型レベルでも、その『ふにゅ』はあんましうまく出来てなかったんですが。まあ、このアイデア自体はもーちょい技術が上がったら再挑戦ネタですな。


1998.01〜

すね正面の骨を湾曲させすぎです……■次に芯人形の役を担ったのがこの風呂上がり人形。コピー本のおまけ〜ってのが第1の目標だったんで、ちいさめ。1/12で、その本とセットで\1000。ちなみにサンタさん人形と2個イチのゴム型なんで、サンタさんを抜くたびにパカパカ出来てきて、けっこー重宝したです。

■ただ、タオルと髪が一体だったり、背中が大きく反ってたりで、これまた芯としては後加工の作業のがたいへんだったよ(笑)。あと脚の長さはこのころがピークのよーで。ほいでその長いひざ下にひっぱられてまたもや足首大きいねー(笑)。

■ポーズ的には髪ぐしぐし〜がまずテーマでそこから他の部分、背骨とか手足の向きを決めていきました。ただまあ、実際やってみるとわかるんですが、決してリアルな本当のリラックスじゃなくて、机上の空論とゆーか模型を針金でつないでさんざっぱらぐにゃぐにゃ動かしたあげくの『そんなふうに見える』レベルのポーズです。ただまあ目をつぶらせたり、濡れ髪の表現も込みで”身体表現”みたいな感じとゆーか、最初の浮輪のアイドルグラビアっぽい恣意的なモノよりは、作り込んだ系のTVCFみたいな演出としてのポーズとか作ってて楽しかったのは楽しかったなあ……。


1998.07〜

あと外反母趾ですな(笑)■今度のは芯人形としてよりは”習作”って意味あいの強い品。今だから書けるんですが、ちょーどRoland D.G.さんのMODELA & PICZAの広告CG用のフィギュア(後に『ドルフィン・ノーツMC-8』として限定発売)を作ってて、腕を上げて腰をひねって〜と割と難しいポーズなのと、今までより大きいサイズ(たしか1/6)なんで、生身の情報をそれまで以上に入れてやんないと、間がもたなかったんで、まあマジ修行ってコトで筋肉&断面をいつになく盛りこんでいったです。

■実はこの前に作った模型(未だに未発表故秘密)で骨&筋肉を解剖学的に作らざるを得なかった〜ときの経験もちょっと入れてます。でもまじめに勉強すればするほど筋肉は難しいっすねー。特にひじから下腕がねー。手首ひねると一々違うモノになっちゃうのは……神様〜、勘弁してくださいよー、もー。

■ポーズ的には、そーゆーわけで直立不動ならなんでもいーわけだったんですが、『直立不動だけど、意志とゆーか芝居がある』感じが欲しかったので、こーゆー『おちゃめな』直立不動にしてます。つーか、子供に『気をつけ!』って言ったときの『はい!きをつけですっ!』って首をすくめる系?身体イメージの中心(←はあ?)が後頭部上後方15cmにあるポーズ付けですな(←はあ?)。


1999.07〜
こっちはそのティラノになるほーのコ■今までのが、なんだかんだ言ってキットとしても成立していたのに対して、これは初めて完成形をもたない、純粋な素材としての芯人形。

■なんでかってーと、ポーズの難易度高くて結局くじけたから(笑)。ホントは腕は頭の上で組んでて、顔は後ろを振り向いてたんですな。その腕の中の閉じた空間に大きいアタマとアニメバランスの大きい髪がどーにも納まんなかったんで、ほっぽり出しておいたのを、別のゴム型を作るときに湯口として無理矢理(手ものばして)仕上げたもの。

■でもまあ素材としては一番使いやすかったです。何より修行の甲斐あって(笑)断面と骨格がしっかりしてるから改造後のラインを出すのが。もっとも単品のポーズとして見ると、無理矢理ひじをのばしてるせいもあって、ひじから下がわりかし弛緩してる(力こもってない)のに対して手の演技だけ『のびーーーーっ』って感じでちぐはぐではありますが。


■ほいで今回作ったがコレ↓。頭一個分ちいさくして今度こそちゃんと(笑)ユージンサイズ。顔はモデルが変わった(いちおー、今度のは”イオ/生身版”のつもり。あんまし意味ないんですが/笑)せいもあるんですが、額とアイポケットの関係を明確にしてます。

■ポーズは後加工しやすい直立不動ですが、今度は前の『ピリッと立ってる』んじゃなくて『ゆるーりと立ってる』感じ?(←はあ?)つーか、トーンさんとこの(つくりかけ/笑)オリジナル人形とかちびすけマシーン氏の一連の作品がちゃんと『今の女の子の立ちかた』をしてるのを見て『あ!』とか思ったのに影響されてます。

■まあこれは真心/桜井とかも書いてるんですが、今の若者は乱暴に言うと姿勢がよくないんですな。ただ、僕等のイメージする悪い姿勢=単に猫背ってわけでもなくて、もちょっと丁寧に言うと、身体意識が肋骨のやや下にある感じ?(←だからわからんよ……)。こお僕等の世代の(や、例えば宮川武氏のセーラームーンのころのフィギュア。最近のはまたちょっと違う)のイメージする身体意識のコアはやっぱり身体の中心線の延長のやや上、空中にあると思うのよ。

■対して、その少女雑誌のグラビアとか街で写真撮られる素人の娘とかのなんとなく不健康な感じってなんかその意識の中心がちょっと重力にひかれているとゆーか、やや下がってるよーな感じがするんだな……。いつぞや書いた『委員長的な健全な感じがリアルに映らない』ってのも実はこの辺なのかなあ……とも思ったり……。

■それでゆーと、オイら世界(←わお)のそれまでの登場キャラクターの(もお古典的/ノスタルジック〜とまでゆっていい)健常さ〜ってのは、こーゆー立ち方を最初っから拒絶してるわけで、だからこの瞳孔全開&無口&無常系(つーかもっと言っちゃう綾波様ですな/笑)キャラが出来るまで出来なかったっつーか、不健康な現代をまがりなりにも反映しよーと思ったら、身体意識のレベルでちゃんと時代相応のキャラクターが必要なのかなあ……とか、色々思ったよ、ポリパテ削りつつ、粉まみれになりつつ……。

〜とかだらだら書くには、口ほどにもないよな。肝心の模型(笑)。


首長っ!あと口の曲線逆?
中間形態!この頭もコンパチ?



タイトル 作成日 分類 キーワード 評価
新・芯人形
1999.12.01 電波テキスト 身体意識
修行
みんな気付いてたの?実はとっくに??(←危機〜)

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