Model Graphix 2011.8月号『コア・ファイター特集』

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■えー、もう発売されて半月ほど経ってしまいましたが
今書店に並んでる、月刊モデルグラフィックス誌の
コア・ファイター特集号にネタ出し他~で参加しました。

■モノクロページに対談というカタチで きちんと
まとめて収録されていますが、実はこの前後の雑談が
半分はネタ出しというか企画会議というか

『特集号、どうしましょうかねぇ?』

という編集部、高久さんの振りに二宮さんと私
とであーだこーだ言ってたんですね。

■ぶっちゃけ、ガンダム世界ってのはその後
多くの人が延々肉付けを足していってるので、何か目新しい
ひとネタを足すのが難しい、もっというとそのせいで
先人の工夫を否定することになるのは、やっぱり
ちょっとヤボだよねぇ(それがにのさんの発言にも
ちゃんと出ていますが)でも、誌面にする以上
なんかキャッチーな見せ場は欲しいし……
~ということであーだこーだ言ってた中で出てきたのが
『じゃあ、事前に遡って、開発過程?』という話で……

■50年代のイギリス機が新しい空力形態の飛行機
つくるときにちいさめのスケール機を作って飛ばしてた
のとか、最近の『テクニカル・デモンストレイター』
と称する事実上の試作機が、案外完成機と似てないあたり
をヒントに、コアファイターみたいな無茶な機体を
つくるんだったら、たぶんその前に、果たしてコレで
ちゃんと飛ぶのか?の裏をとる実証機をつくってるよね
あちこち流用して~ってのが岡プロが作ってくれたPP-0。

■で、そういう機体があったとすると、ハードグラフの
コアブロック優先(?)の解釈よりももうちょい飛行機っぽく
できる。アムロの乗ってた、ガンダムの腹にささってたのとは
一応別の個体なんで……という言い訳もできるんですな(笑)。
で、それをいいことに、前脚を前身させたり、機体後端を
伸ばしたり、たぶんこのへんはハードグラフのチームも気には
なったけど『”公式”でそこまでやっちゃあ……』と自制した
部分だとも思います(笑&でもドラッグ・ラダーとかは
入れてんだからどっちもどっち?)

■で、この雑談のネタをざっと絵にまとめたのがこちら。↓
本誌掲載は小さかったのでこれなら書き込みメモの文字も
読めますか?後方窓は、この程度あってもあんまり
見えないとは思うんですが、F-105とかサーブ・ドラケン
とかが試作機だけ後方窓があるので、まあ”試作機”の
記号ってコトで……

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■もうひとネタのコア・ブロックのジオラマも同じく開発ネタ。

『だったら、逆に教育型コンピューターはそれだけで別のテスト
ベッドで開発してるよね』

~ってのを絵にしてみたら~という発想です。で、これもこの
打ち合わせのあとざっとまとめたスケッチを送りました。

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■で、これを元にさらにアイデアを足してできあがったのが
作例なんですが、こういうリレーモデリングのいいところは
どんどんネタがブラッシュアップされていくところ。

■私のスケッチでは登場人物は特に誰でもない開発スタッフ
のつもりだったんですが、誌面ではテム・レイになってて
しかもテム・レイが無茶を通したせいで、こういう荒唐無稽な
話(コアブロック構想)になってる~という軸になってる
というねぇ……。

■このへんもやっぱりチーム仕事の美味しいトコロなんですよねぇ。
~ということで、模型塾の性質上、フィギュアのお客さんが多いとは
思いますが、東海村 原八の仕事シリーズということで、よかったら
チェックよろしくお願いします。ヽ(‘A`)ノ

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