模型塾 25-B.エアブラシの扱い方 第3回 記録写真

■9/17(土)2コマ目は『25-B.エアブラシの扱い方』全4回の3回目。
『グラデーション、ぼかし塗装』でした。

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■座学の解説、最初は予告でも書いてた『簡単なぼかし塗装と難しいぼかし塗装』から。図のように”逃げ道”の有無で難易度が変わりまして、丸棒の上半分をまっすぐ水平にぼかす~だと左右にキレイに”逃がせる”ので、エアブラシを動かす速度が自由になり、塗りやすい速度でシュッ!シュッ!と少しづつ塗っていって、重ねる回数で色の濃さやボケ具合をコントロールできます。

■これが迷彩とかでうねうねする曲線のぼかし~になると、逃げ道がなくなるのでゆっくり動かしつつ、塗料が出過ぎないようにしなきゃならないのでドンと難しくなって、さらに丸いスポットだと、最初の一吹きまで制御しなくちゃならないという……(‘A`)

■それを踏まえて、今週もパラメーターの復習。ちょろっと吹く~というコトで、さらにコンプレッサーの圧力も調整することに。さらに色そのものによっても塗りやすさが違うので、そこでもまた薄め方や吹き方を変える話もしました。

■右下の方が今週の奥義?エアブラシの吹き付けるスポット(円形の領域)を動かす際には、スポットの半分を使って、逆側は諦める~という話。ちょっと伝わりづらいんですが、そこを生かして、今回はレジン棒を最初は縦に使ってまっすぐ塗り分けと、横に使って波状の塗り分けを……

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■例題で私が塗ったレジン棒と、ぼかし具合の説明に使った用紙。左上の四角が、いわゆる”ボケ足”が小さいタイプで、塗り分け線のキワキワまで100%の緑が来てて、ごく狭い幅で0%になるタイプ。右の四角は逆に、大きくボケる、階調変化がゆるいグラデーションで、四角の上端で100%緑が縦幅全部使って0%になるタイプ。こっちになると1回のぼかし塗装では塗りきれないので、重ねる回数も使って塗っていくことになります。どっちもそれぞれ難しいので、じっくり練習してみてください。

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■今回の作業テーブルはこんな感じ。窓際に分岐ジョイントで2口に増やしたエアブラシを2セット設置。ぼかし塗装は薄くちょっとだけ吹くので塗装ブースは使ってません。コンプレッサーは、最初アドコン2002直付けで(ジョイントが足らなくてレギュレーター挟めなかった)圧力高すぎたので、結局L5に交換しました。2台分岐してもぼかし塗装には十分なパワーでした。前半の方すいません……

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■後半、席に戻ってホワイトボード2枚目。フィギュア塗装でのぼかし塗装の使いどころと実際に使える小技を列記。一番わかりやすいストッキングと、効果的な髪について。肌は逆に一見してわかるくらいのグラデーションをつけると昔のエロ本っぽくなるので、わかるかわかんないか?の控え目にするのがコツ?

■ここで話した今風のガラスコーティングみたいなツヤピカメタリック?な髪の塗り方してるキャラ絵は『ソフィーのアトリエ』ですね。公式サイトでご覧の通りの凝った塗り方は、量産品ではまだ大変だと思うので一品モノでがんばって再現してみよう!ヽ(‘A`)ノ

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■最後に質問に答えるカタチで(いわゆる)ラッカー系、アクリル系、エナメル系の違いと使い分けについて。このへん、はじめての人にはわかりづらいんですが、違いを把握して使い分けると簡単にクオリティが上がるので『それは上手くなってから~』と乱暴に先送りしたくないのが悩ましい……(‘A`)

 

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