模型塾 フリー枠実演#063『男前造型の勘所/顔+髪編』記録写真

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■模型塾、2016年の夏入れ替え期間、8/6(土)は1コマ目13:00-16:30が『増量フリー枠(IDFプラモを作ろうsp.)』。2コマ目が久々のフリー枠実演、#063『男前造型の勘所/顔+髪編』でした。今回はこちらの記録写真をまとめておきますね。

■フリー枠実演~というのは、元は普段の3コマ目のフリー枠の時間を使って、特番的にワンテーマでじっくり解説+実演作業を見せる、作業時間は無し~で、見ることに特化した単発講座でした。

■最近はフリー枠を通常コースの補講的に使うニーズが強めなので、普通の3コマ目にはあまり入れてなくて、入れ替え期間のスペシャル・メニューっぽくなってます。その上この『男前造型の勘所』も、私の治療の都合もあって、何度か延び延びになってまして、ようやく実現にこぎつけました……。

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■ボードの1枚目は左下のポジショニング・マップからスタート。男性キャラの顔のつくりを

・凹凸クッキリか、平面顔か
・ゴツイか、シュッとしてるか?

~の2軸で整理。分類そのものに意味は無いんですが、平面顔で描かれてるキャラを凸凹クッキリ顔のメソッドで作ろうとすると混乱するので、まずは狙い所を明確にしましょう。

■右の図はその縦横軸の具体的な解説。極端な例ですが、

・横軸の凸凹クッキリ軸は、主に横から見た鼻筋のラインで、
・縦軸のゴツさ軸は、正面から見たアゴのライン取り

~で表現されます。

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■ボード2枚目は、ちょっと細かく……。
4番と記載したポイントは”Xゾーン”と便宜的に名付けた、眉間。今の男前絵の、リアルな男性顔との違いというかデフォルメの焦点がココをギュッと締めるあたりで、また、実作業としても作ってるうちに、削りすぎたりして間延びしていく恐れのあるポイントなので注意。

■5番の”ほっぺのピーク”は眼球あたりに縦の補助線を引くとわかりやすいんですが、ほっぺの断面が一番前に出っ張る”ピーク”の位置が低いと、輪郭やアゴの線をシャープにしても太って見えるので、もっさりしてるときはココをチェック。

■6番の頬のコケ方、7番の鼻の穴描写、ともに絵で明確にクッキリ線が描いてある表現を100%、デフォルメで何も描写されてないのが0%~として、自分が作るキャラが何%くらいの表現かを考えてみましょう~という話。ちなみに右下のガンダムは、おでこのバルカン砲の凹みを、鼻の下の斜め面に凹む鼻の穴の例として話したんですが、女性陣には全然通じなかったよ……(‘A`)

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■3枚目は髪の話。これは割と文字で書いてあるまんまの話ですね。
もふもふ系の動物キャラにも言えるんですが、絵だと輪郭線さえギザギザさせておけばその間の部分はある意味”不問”なんですが、立体はそこをなんらかのカタチで”埋めて”いかなきゃならないという……。

■真ん中に書いたキラ・ヤマトはバンダイ最新の『フィギュアライズ・バスト』で、その”描かれていない”前髪の中間領域に”もう一山足す”という果敢なチャレンジをした(そして箱絵でハシゴを外された?)話で登場。ここはまだまだフロンティアなんじゃよ……(‘A`)

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■ここから作業実演に入って、ざっくり固めておいたポリパテの塊から大きめの顔を削り出し。しまったー、before状態を撮っておけばよかったー。ヽ(‘A`)ノ工程を追っかけて目鼻のパーツを揃えるまで~で、まだちょっと不細工なのが恥ずかしい……。

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■作業しながら補助的に書いた手元メモ。
左上は、鼻から下、口、アゴ~の面はV字断面に刻んでいくと。
右上は眼球の埋め?方。美少女系の大きい目と違って、切れ長な目は左右両端を奥に削り込むだけで十分ソレっぽく見えます。

■下半分は全体形を出す話なので、たぶんこっちが先に書いてたのかな?
右の図みたいに板の上に、目、鼻、口の部品が並ぶ~のではなくて、相互に溶け合うようにつながってるのが、まあ難しいんですよねぇ……

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■手元メモ3枚目は髪。右下みたいに髪のトンガリを”板”として処理するわけにいかないのが悩みのはじまり……。左はメガネの固定について。これも原型や一品モノ完成品ではどうにかなるんですが、複製まで考えると、まだ答えのない難問。メガネはメガネでニーズがあるので、また単独で1回分やりましょう。

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