
27-D.デジタル原型 超入門/メカ編(全7回)
2017.08.22 更新
■近年話題のデジタル造型。CADやいわゆる3DCG、デジタル映像用のモデリング技術
を応用してコンピューターのデータ上でフィギュア原型をつくることが徐々に実用的に
なってきました。
各種のコストや扱いやすさの問題もあって、手づくりによるこれまでの原型製作に
100%とってかわるものではありませんが、これからの可能性に興味がある人も多いと思います。
■そこで模型塾でも『デジタル原型 超入門』と題して、右も左もわからない、3DCGなんか触ったこともない〜という人向けの
とっかかりになるようなコースを用意しました。自由自在に使いこなせる〜という
ところまではなかなかいかないとは思いますが、デジタル原型の考え方を知る
導入ガイドとして、あるいは自分がデジタル造形に向いてるのか?についてのリサーチとして
ご活用ください。
■今シーズンのデジタル枠は『メカ編』ということで、以前からリクエストのあった、ロボットや自動車、銃
などを作ります。生身の人間キャラに必須のボーン(アーマチュアとも言う。骨組みを仕込んで関節を滑らかに曲げる仕組み)
は扱いません。
・ ソフトのインストール(パソコンにダウンロードして起動させる)と概論く
・ 3Dソフトでスライムをつくろう
・ 箱+親子付けで仮モデル
・ 下絵の設定と平面モデルで顔
・ 曲面で作る顔
・ 手首&その他
・ 仕上げと出力
■この枠は『人柱コース』と『立ち見コース』の選択式で運用します。
人柱コースは自分のノートパソコンを持ち込んでソフトをインストール、実際に講座の時間中に各種モデリングまでやって帰ります。
立ち見コースは基本的には手ぶらで来て私の実演と解説を見て帰る感じ。
■使用するソフトは『BLENDER』という無料の3DCGソフト。
本来は映像用の多機能ソフトで、かならずしもとっつきやすいとは
言えないのですが、日本語の解説書籍が揃っていることと、なにより無料なので、初期投資が無駄になりづらいことから
今回はこちらを使います。
■ちなみにこのソフトを使うコンピューターですが、ある程度新しければ(5年以内?)ノートパソコンでもOK。
(atomの格安Windowsタブレットですら)シンプルなモデルなら基本的な操作は出来ます。
ただし、この手のソフトはどれでも扱うポリゴン数が増えて、複雑なモデル、なめらかな曲面を扱うようになるとデータ量に
比例して動作が重くなってくるので、本格的に扱うようになると、相応にパワーのあるパソコン(デスクトップ型に
別売りの専用の映像処理カードを差して、大画面モニターをつないで使用)が欲しくなるのですが、それはそこまで複雑な
データを作れるようになってから悩めばいいので(笑)、ますは軽いデータを使って、手元のパソコンで練習してみましょう。
■また、BLENDERはWindows版とMac版の両方が出ているので、使うパソコンもどちらでもOKです。ただ、画面の操作に
テンキー(数字キーが電卓のように並んだ別売りのキーパッド)と3ボタンマウス(3Dソフトは伝統的に真ん中ボタンを多用するので)
が必須になります。どちらもノートパソコンには付属しないことが多いので、
・USB接続のテンキーパッド(¥1000程度?)
・3ボタンマウス(真ん中にホイールが付いているものでたいてい代用できます)
〜を買い増しした方が良いでしょう。わからない人は初回に詳しく説明しますね。
■講座では、最初に”スライム型”のモデルを、その後オリジナルのロボット原型を題材に少しづつ
ソフトの機能、使い方を実演していきます。人柱コース参加の方にはサンプルデータや下書き画像などをUSBメモリ
でお渡ししますので、持ち込んだ自前のPCで作業していってください。
■申し込みはいつものように『料金と申し込み方法』のページを参照にて。
初回には、人柱希望の方はノートPCと、上記のテンキーとマウスを持参ください。ネット環境はこちらでWifiを用意します。
また、ノートPCが古めで使えるかどうかわからない〜という方もそのまま持ってきてください。文字通り人柱的にそのPCで動くか
どうか試してみましょう。ヽ('A`)ノ
■立ち見コース希望の方は手ぶらでOKです。『自信ないんで、まずは様子見だけでも参加したいんですが……』
〜という方も立ち見コースでスタートして、途中からPC持参→人柱突入〜というカタチにもできますので、ひとまずお気軽に
考えてください。
■また過去の類似コースの記録が『模型塾ブログ』の
カテゴリで
見ることができます。内容や順序、回数
が違いますが、参考にしてください。