ENVIRONMENT WEEKLY vol.22 1997.12.30

環境新聞 22号
1997年12月30日(火)
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特集『模型王'97 -MODEL KINGDUM AWARD-』
■さて、以前予告したとおり今回の特集は『模型王'97 -MODEL KINGDUM AWARD-』をお送りしましょう。

■そこでも説明しましたが『模型王』とはその年に発表された、いわゆるプラモデル、ガレージキットは言うに及ばず、一品モノの作例までをも含むあらゆる模型の中から最も『模型王』に相応しいモノを選ぶというきわめてあいまいなアワード(笑)。
言うまでもなくこの賞には権威もへったくれも存在しないが、それこそおまじない的な『Dr.コパの風水』程度の効き目はあると信じている。とか(笑)



ノミネート作品の紹介

■つーこって、まずロボ。ここんトコロのキーキャラクター『エヴァンゲリオン』はバンダイの\2500のプラモデル以降ガレージキットメーカーが事実上沈黙。劇場版の太いのとかとーとーどこからも出ませんでした。わずかに量産機EVAシリーズが散発的に出たのみ。で、バンダイの1万円エヴァで締めってのが大まかな流れでしょおか?

この中からのノミネートはまず、その1万円のバンダイ製プラモデル初号機。あと、量産型EVAシリーズでは海洋堂のがやっぱしカッコ良かったと思うっす。個人的には羽根なしの方を。羽根付きは模型そのものの出来はともかくプロダクツとして少し無理があるんじゃあないかと。

■次にガンダム。今年のマスターグレードはゲルググのバリエーションにGP-01が2種ですか。
ゲルググはまあ、'96エントリーってことでGP-01はーってえと、お客様の要望(と思われる妄想かもしれないってトコが恐怖ですが…)をガンガン聞きまくって奇形的な進化をしちゃってるって部分でハセガワの2回目のF-14を思い出しちゃいました。機首のパネルとか『これでもか!』ってバラバラでフランケンっぽいとゆー。
まあ、でも『進化』ってそもそもそーゆーモノだし、逆にシンプルで小気味良い模型の究極であるところの『Vガンダム』(Vジョイントとかオイら的には評価激高)がパッとしなかったあたりも考えると全然こっちなんでしょう-ってことで『サーベルターガー部門』にノミネート。

あと、オリジナル展開の『ガンダム・ユニット』は例によって図面レベルでの絶妙なフォロー(?)とジオング風ガンダムの合わせ技で1本。ウイングガンダムのビデオのシリーズも秀作ばっかしで、ほんと今年のガンダムすげーや。

■あとバンダイではエステバリス。砲戦フレームはさすがにカッコいいっすが、すいません『模型王』とまではちょっと…。えーさらに『ガイブレイブ』あとあと『ワタル』も商品が並んでました。さらにさらに『ウルトラホーク』に『サクラ大戦フィギュア』と。こうして見るとLM(リミテッド・モデル)は見事に発展的解消を遂げてますな。

■さて、ロボ系で他メーカーだとWAVEのバーチャロン/プラテムジンが年初でした。商材としての意義は大きいんですが模型的にはちとツラ目。同じく模型的には本年度エントリーとは言えないもののWAVEのインジェクションのモーターヘッドも今年元気だった商品っす。逆に商品としては失速してしまったものの模型的には『クオヴァディス』がなにげにクオリティ高いと思うっす。故に模型王としてはむしろこのシリーズをエントリー。

■話の流れからF.S.S.。年初のクラウド・スカッツ競作から、後はボークスの可動シリーズが快進撃。自分でちゃんと作ってないので可動についてはなんとも言えませんが、形だけ見てるとエレシスが出来良さげです。ニュータイプの表紙の胸の開いたエンプレスも絵心のあるポーズがイカすんですが、個人的にはあのショットのロボはスイッチ切れててちょっとヘロっとなってるモノだと思うんですがどーでしょー?

■えー、ボークスで今年の目玉は何はともあれ広末で、かつて『信長』が模型王に輝いている流れからいうと今年も受賞の最右翼。ただ、前にも書きましたがリアル系って本人が見たときにツラいってのがありまして、ほらよくアイドル雑誌とかに読者の似顔絵コーナーってあるじゃないですか?その中でゆーとリアルフィギュアって『いや、確かに似てるんだけどさあ…』ってゆークリソツな点描画なんかにあたると思うんですよ。似顔絵の中でも他にも方向性あるんじゃないかと。

だから、オフィシャルな商品として認可がとれるのなら逆に多少似てなくても嵐のようにカワイイ2頭身とかのデフォルメのをふじたゆきひさ先生あたりに描いてもらってそれを立体化すればだなあ、こお、本人(!)にも『か、かわいいー!!』って喜んでもらえる!あまつさえ本人のかばんとかにブラ下げてもらえるかも…(悶死)

■で、流れでフィギュアなんですが、現状のフィギュアモデルが『タバモノ』である以上いろんな種類がいっぱい出てる事に価値があるわけで『模型王』とは相容れない部分ありますな。で、なんにも無しってのもアレなんで『新人賞』。

今月のMGのニューカマーのとこに載ってるんですがオイらの中の原型師インディーズチャート1位『H2プロジェクト』の片山氏(って名前は今回はじめてチェックしたんですが)がメジャーデビュー。
最初に見たのは海洋堂/渋谷ホビーロビーのイベント『ガレキゲリオン』なんすケド、そこにあった綾波様がすごく元の線を『読み取って』たんですよ。あえて端的に説明しちゃうとその後頭部、女の子のあーゆーショートカットって後頭部にボリュームもたせてあるでしょ、場合によっちゃあブローして持ち上げてたりするんだけど。で、設定とかでも綾波様の後ろ頭ってそーなってて、『さすが貞本先生は見てるなあ…』と思ってたんだけど、オイらの知る限りそれを再現してある最初の模型ってのがH2プロジェクトだったんすよ。他にもくるぶしなんかの骨のちょっと外した感じとかの再現も見事でした。'98年の活躍大期待してます。

■ふいー、こんなもんでしょーか、あ、そーそー雑誌関係。でもフィギュアムックのラッシュは去年。今年は個人的すぎる感想ですが、ホビージャパン別冊『S.M.H.』がいよいよ求心力を持ちはじめたってのを実感してます。数的には一定数以上は絶対増えない(下手するともう飽和してるかも…)でしょうが、ある種の人にとっての信頼ってゆーかブランドになりつつあるんじゃないかなあ。つーこって『雑誌作例の作り下ろし一品モノ部門』はちと無茶ですがS.M.H.まるまる1年分をノミネート。

結果発表


■さて、こーしてノミネートしてきた『模型の王国AWARD』ですが栄えある大賞『模型王』は、ダラララララララッ(ドラムロール)ジャンッ!

■まだ、決めません。てゆーか決めるとそこで終わっちゃうので、これを参考にまあ、皆さんもてきとーに考えてみてください。まあ、勝ち負け(違うがな…)ってのにはあんまし意味はなくて、それをダシに今年をアーカイブしておくってゆー、まあ、紅白歌合戦みたいなモンっすね。







小ネタ-X

1997.12.30
text:東海村 原八

『世が世ならサイオニクス戦士』

■さて、オイらが取り上げるよーになったらいよいよ流行としての命脈も尽きようってモンですが『Dr.コパの風水』。
いえ、特集リードで使うのにね、ちょっと調べてみました。えーなになに『龍脈は幸運の通り道、部屋の入り口から部屋の中心に対角線の方位に流れています』『今、恋人がいないあなたはCDプレーヤーを東南に置き…』そ、そうか、オイらがモテないのはCDの向きがよくないせいだったんだ!

■ってな感じの本がいっぱい出てました、本屋の棚1段分くらい。ホームページhttp://www.t3.rim.or.jp/~copa/もあります。もちろんオイらは知りませんがテレビ、ラジオもひっぱりだこでしょー。そー言えばニュータイプの西村しのぶのコラムでもかーなり前に載ってましたし。

■こーなると、とーぜん、面白くないのが20年も前から風水風水って言ってきた荒俣宏だわな(笑)。『ガビンちゃんつながりでパラッパもムカついてるよな』ってちきい太に話したら

『いや、だから、ヤってるんじゃない当然、風水で。式神とか飛ばして!』
『ほいじゃ、Dr.コパも風水で対抗してんだな、結界とか貼って!』

いやー、たいへんだ。って話でした。おしまい。





このころの出来事
1997.12.02-12.30

■ワンフェス情報
ワンフェス用模型にちょっとかかりました。大きさは1/12くらい。今考えてるのは『環境新聞 vol.11/初心者以前の入門者へのハウツー特集』の再販のオマケにするつもりですが、『環境新聞』再販そのものができなかったりしてな…

■まだ1回も服を脱がせられないマジ(…)なオイら
タカラの着せ替え虹野よーやくゲットォォォ!いろんなトコで如月さん&紐緒様は山積みになってますが、案の定虹野は品薄。探し回った挙げ句ボークスで出会えたよ(感動涙)はううーー髪ぃーさらさらだようー。

■最初に買ったのはテラドライブのキーボード
今まで使ってたキーボードが動きが渋くなってきたのと元々キーがガシャつくタイプでガンガン打ち込むときなんか手先からのフィードバックで脳みその裏のやらかい場所(ヨゾラ)が揺さぶられるのが我慢できなくて新しく買ってきました。でもそれも少しイマイチっす。どーも、昔っからキーボードには恵まれながち。長い文章打つときはしょーがないからバタフライひっぱり出してます。

■似たような理由で『電撃G'sマガジン』の『ハガキ子』の最終回も大好き
映画『メン・イン・ブラック』見てきました。よく出来てます。昔『ダウンタウン汁』でやってた『現在地球に100万人いると言われる宇宙人の見分けかた』っておおぎりの『夜、星を見て泣く』ってのがいろんな意味で好きだったのを思い出しました。

■和久井先生情報
久し振りに、それも今日、今度はあさひ銀行から和久井先生の問い合わせの電話がありました。もお、他人とは思えんよ…

■インターネット・リンク
冬コミ行ってきました。例によってその他のコーナー(?)を見てまわりました。収穫は『I.T.E.M ENTERTAINMENT』http://www2a.meshnet.or.jp/~item-ent/のガンダム本。一番シビレたのはあとがきにある『もし、私がガンダムを作るなら』のくだり『14才の機械好きの少年テム・レイと理想郷を作ろうと画策する青年ジオン・ダイクン…』くううー、見たすぎです。ちなみにオイらがガンダム作らないと殺す!って言われたら…長くなるのでまた今度。




■次回はーワンフェス合わせで、ワンフェス日記ですかねー。
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