ENVIRONMENT WEEKLY vol.20 1997.10.23

環境新聞 20号
1997年10月23日(木)
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模型の王国/目次までもどります

『模型の王国』ワンフェス予告

■さて、次回'98正月(つっても1月末ですが)のワンダーフェスティバル、当『模型の王国』も懲りずに(夏涙)参加します!今回のディーラー名は
『模型の王国'98-分をわきまえれば長く楽しめる-』(うわー…)
今回もサブタイトルは大森ちきい太。あまりにあまりなんですが(踏み込まずの涙)奴の心の叫びだと思ってくれ

■ちきい太の今回のネタはひねりにひねって『バーチャロン・パースペクティブ』のコスプレ(?)樋口!!
うーん、『生フェイエン』(ドラマCDのスリーブに書いてある、いわゆるモビルスーツ少女状態のフェイエンね)すらまだ世の中には存在しないとゆーのに一足飛びにそこまでいくかー…
『後ろにおんなじ芸風で生アファームドとかを腕組んで付き従わせたいんだけど…』だそーで…

■でも、なんだかんだいっても生身の芸能人故さすがにライセンスとか難しいかも…ってんで、そのときはワンダちゃん作るそーです。
『例のネコ着せて頭とって”ふうーっ”って感じ』
『じゃあ、オイら”メカ・ワンダちゃん”作るですとよ!』
って感じで書いたのが今回の扉。腹がエヴァンゲリオンすぎるので要修正なんですが、そもそも今回のブレイク具合から考えるとなんかどー考えても他にもありそーなんで、早速止めました。あきらめ早すぎですとよ…

■で、オイらは次回ワンフェスはとりあえず『ミクロ・ジェネレイション』とー、あとは未定!版権モノは例によってナシ!『ギャルゲー2000』の在庫とか嵐のようにあるんだけどねー…。ただ、この”架空のなんとかのガレージキット”ってゆー妄想はもお爆走してまして今やりたいのは”架空のB級メキシコ映画(日本未公開)のビデオ(とーぜん邦題にはダジャレ入ってる)のパッケージをPCで作ってそれに出てくるちゃちい怪物”あるいは”架空の有名宇宙人目撃談にでてくる宇宙人”のガレージキット。うわ、すげーダメげです…

□あと、お約束の前回のブース写真。遅くなりましたがここにでも載せておきましょお

1997.10.23/東海村 原八


『環境新聞』読者投稿作品

■なんと!環境新聞6年強の歴史の中で初の読者投稿作品が届きました!しかも詳細なレポートもつけられてます!さっそくご紹介!



□ご無沙汰してます。京都の荒井です。原八さんのフィギュアを作ると宣言してからだいぶたってしまいましたが、ようやく完成し写真も撮りましたのではれてご報告できるしだいとなりました。
◆もともとは感想の手紙を本人の許可をもらって転載してます。ネタの問題もあってこのWEBから見始めた方にわからない部分もあるとおもいますので、こちらにオイらの脚注を載せます(東海村原八)
□作成レポート
・田中師匠から『環境新聞11号』を見せてもらう『これなら私ひとりでも作れるかも!』と大いに感激する。

・届いた日はおもちゃをもらった子供のようにうきうきとし、意気揚々と剥離剤落としの洗いをする。(いつでもこれはすぐにする。これしかしないとのウワサもあるが…)

・爪切りでバリや湯口を切ってみるが、いまいちきれいにならない。爪切りでざっと落とし、カッターできれいにする。数日後、瞬間接着剤で仮に組んでみる

・ピンバイスで穴をあけ、芯で固定する方法に挑戦。しるしをつけて穴を開けるところまではうまくいくものの実際に組もうとするも、角度があっていないのが判明。修正しようとするが難しくて断念(この穴の角度をあわせるのが結構くせもの、気楽に挑戦してえらい目にあった)接着方式に変更。

・ひじの所はパテを多めに使いはみ出た部分を削って調整する方法を使おうとする。が、これもなかなかうまくできず断念。これも修正せず、接着のみする方法に変える。

・足を接着し、すき間にパテ埋めして修正する(原八さんのキットはよくできているので環境新聞に書いてあった”サンドペーパーをかけたときの粉”というのがほとんどでない)その他のちいさい気泡の修正などもする


◆『環境新聞vol.11』
号数からもおわかりのようにWEB発行になる前、紙でやってたころの環境新聞です。
『初心者以前の入門者を狙え!』と題したHow to特集で例題用キット付きで\500。95.8月のワンフェスだったからもお、2年前ですな。

◆で、ここでの例題用に考えたのが例の『格ゲー2000』なんだな。Niftyのライブラリにも載せてもらったこともあります。ダウンロード参照数とか見るとだいたい150人くらいが知ってるかもしれません。


□造型教室にて
・忙しかった田中師匠にようやく余裕ができたのと、弟子入り志願者出たため造型教室が再開。そこでこのフィギュアを完成させることに決定。

・サフェーサーを吹いて修正、色を塗れる段階に。奈夕さんは筆塗り、奈々美ちゃんはエアブラシで塗装することにする。

・まずは筆塗りの奈夕さんから。順調に色塗り、組み立て、完成。

・奈々美ちゃんのエアブラシに挑戦。どうもうまくできなずに断念。筆塗りに変更。造型教室の休会、再開を経て9月に完成。
◆ここに出てくる『田中師匠』とは京都の『鬼紋工房』の代表田中氏のことです。ホームページもちゃんとありますし、ちょっと前のフィギュア王でも紹介されていました。ワンフェスに行ってる方なら1/1エアガン組み込みガンのところと言えば通りがよいかも。だが、この”造型教室”とはいったい?詳細は謎…
□感想
・組み上げるのは結構大変。バランスと固定、強度、美しく、と考えながらも芯入れ失敗、瞬着だけの固定がパキっと外れる、パテをうまく使えない、段差がうまく消えない等々結構苦労しました。

・色を塗るのは楽しかったけど、目はやっぱり大変でした。『鉛筆で書いちゃれ!』と試したもののいまいちだったので筆で手がぷるぷる震えそうになるのを抑えながら息を詰めて描きました。肩紐とかの細い線も大変でした。肩紐にしては盛り上がっている側面の部分も紐として塗っていいものかと迷ったり…(結局塗ったけど)そうそう、奈々美ちゃんのシャツのプリントは描きませんでした『描けるかーー!!』

◆で、こちらが送っていただいた完成写真1『奈々美ちゃん』です。後ろのモデルガンは『ぬ』氏からの借りものだそーです。
□最後に
・安くて、テキストもついているこんなキットがあればまた作りたいです。第2弾、第3弾と出ればいいな、そのときはまた声をかけてください。買います。

・思いつきだけど『組み立てに慣れるキット』とか『改造に慣れるキット』『塗装に凝るキット』とかあっても面白いかと思います。原八さんの『ガレージキット通信教室』なんてものどうですか?ホームページで写真付きでやったりして。そうそう、原八さんのホームページいってみました。まだ、じっくり読んでないですけど、なんかいい感じでした。あのへろへろしてる字が原八さんだなーって気がしました(笑)田中師匠も『センスのいい人はなにさしてもうまいなー』と感心していました。

・それでは、これから初心者をもよろしくお願いします。

◆同じく完成写真2『奈夕さん』です。画像はまとめさせていただきました。

■いやー、ありがたいことです。もお随分前の模型なんでちょっぴり忘れかけてましたが(笑)こお、自分の作ったキットを完成させてもらうのを見られるってのは原型師冥利につきる出来事。なにぶん自分の、それも2年も前のキットなので今見ると反省爆発ですがそれを差し引いてみますと、全然いいと思います。文章中の苦労を感じさせない仕上がりで、なにより眼がちゃんと『生きて』るのがいいっす。初めてでちゃんとこうやってモノになってるとこお、きっと張合いもあることでは?こちらとしてもほんとうれしいです。

■この当時はまあ、こんな感じで初心者向けなんてことをやってた環境新聞ですが、さすがにWEBには初心者はいないだろうーという思い込みから逆に全然そっち向きな事はしてないんですよねー、もっともガレージキット全部で考えたら当時より今の方が全然入門者需要ありますからワンフェス本体ではそっち方面なんかも…

■いやいや、なんか言葉を濁してますが(笑)とにかくほんとうにありがとうございました。また引き続きご愛顧ください。尚、他の皆様からの投稿もまってまーす。





こんなのアリか?

1997.10.23
text:東海村 原八
『短編ボツ集』


■今回の時事ネタはいろいろあって時事ネタ的にも成立してないんだけど、『出来事』に入れてしまうにはボリューム過多な中途半端なモノを納めてます。でも、さすがにあんまりな部分もありまして事実次第では削除しちゃうかもしれません(腰ひけてます)

短編1/なりたい人

■今月のモデルグラフィックスのデジタル特集について。こお、デジタルというモノに対してのスタンスをまだ明確に表せていない当『模型の王国』ですが、やっぱしあーゆー質問が来たらいかに答えるべきか!?ってゆう覚悟は必要でしょうーってコトで考えたネタ。本当はF/FACEの浅井さんが持ってるという事実になんかあせりを感じたってダケなんですが…

■ちょっと前にオイらはどの程度自覚的に模型とかかわってるのかなー、そお、例えばミュージシャンでゆーと、と考えてたりしました。こお、具体的に名前出すとお里が知れるのでやめときますが、こお、いるじゃないですかいろんなスタンスの人が。そのなかである程度模型人とミュージシャンの置き換えはできたんですが(寒い遊びだなあ)さすがに自分はわかんないですよ。

■じゃあ、誰のポジションになら”なりたいか”って切り替えると即答で『松浦雅也になりたいなあ』って。カッコイイと思いますよ、こお、機械から入っちゃうトコとか。それでゆーとデジタル模型ってやっぱしオイらにとってのシンクラビアにあたるわけだからもお、入れるしかないな!とるものもとりあえず!!

■ってな感じの事を書きたいのですが、これをちゃんと他人に伝わる文章にしようとすると上のミュージシャンのスタンスやら松浦雅也プロフィールやらをまずちゃんと文字にせねばならんとゆーわけでボツ1




短編2/日の丸根性

■映画『フィフス・エレメント』よーやく見てきました。あたってるみたいで、いまだに行列がちです。中身はドコを切っても大森ちきい太が喜びそう(伝わりずらい誉め言葉…)もちろんオイらも大好き。やるなーベッソン。やるなーフランス人。

■いや、ここがネック。今のオイらはあれがどこまでフランスのモノと呼んでいいのかを知らんのですわ。ほいで調べたら全くのカン違いだと以下の話はスっ飛んじゃうんですが、まあ映画を見てる間じゅうずーっと考えてたアレがフランスの総力を挙げたSF映画であるというストーリーを前提にした感想。

■やるなーフランス人(リピート)なんか、こお、くやしくないか、あの癖があるケドかっこいいビジュアル。金もかかってるんだろーけど、じゃあ、日本でも同じだけかけたらアレ以上の”画”が作れるのか?てゆーか作れ!金かけて。一流どころを揃えて、日本の全エンターテイメント業界の総力をあげてな。フランスにエクスマキナがあるように日本には(以下お里が知れるので止めときます)こお、やりたいなあ総力戦ってゆーか代理戦争。

■最高のテクノロジーの投入先が宇宙開発でも軍事でもなくエンターテイメントになりつつある今、国家がその威信をかけてブツかりあうのはそっちだろう。で、各国が競ってSF映画をブツけあうの、シュナイダートロフィー、あるいはアメリカズカップみたく。もお、いーじゃんサッカーとかはさー(時事ネタ)。

■そーすると、やっぱし、ドイツは『メトロポリス』でくるのかねーとか、その辺のお楽しみは映画詳しい人よろしく!





短編3/”重商主義”って語感がいいなあ

■ホビーショー行って来ました。プロダクツとしてよくできてたのはなんだかんだ言ってもタミヤ。特にメッキのMig-15と久し振りの1/12オートバイCBRなんとかがものすごく手慣れてて痛快。

■時事ネタ的にはやっぱしフィギュア関係。ざっと挙げると新規参入が
・アリイ/マクロス1/6サイズでブリスターパック入り塗装済み完成品
・イマイ/復刻プラモに加えてレジンキットで『アセンブラ0X』1/8くらいか?
・ワーク/レジンキット『悠久幻想曲』1/8原型はアートプラ大賞のウチヲサトシ氏
・オークス/販売はツクダホビーからで『キカイダー/サイドマシーン』『ウルトラマンティガ』に『リボンの騎士』『ブラックジャック/ピノコ』
・あと、これはちょっとちがうけど、ナガノが既存の1/8マッハ3を使って『キカイダー/サイドマシーン』キカイダー付き

■あとあと目についたところでは
・京商も『悠久幻想曲』をレジンキットでこちらの原型はなんとファクトリーJ
・バンダイの完成品は試作品の『キューティーハニーF』と『スレイヤーズ』
・ハセガワはドラゴンと組んで『スターウォーズ』のインジェクションキットに詳細不明ながらも『バーチャファイター3』
・ツクダホビー着せ替えサクラのボディで『センチメンタルグラフティ』
・コトブキヤは可動綾波のボディでウテナ
・アオシマは釣りブームの元祖(ちょっと違うと思う/笑)ということで『釣りキチ三平』&魚神さんの再販(リール付き)

■てな感じです。実はもう少しあるかなーと思っていたんですがそれにしてもなかなかの躁状態でした。こお、未知の大陸発見の報に次々と船を出す感じが掛け値なしにわくわくしますが、ほんとに面白いのはこの後半、あるいはこの大航海時代が終わってからですぞ。

■こお、あるじゃないですか、なにげに地図を見てたり、ニュースなんかで意外な国が唐突なところに植民地もってたり、マニアック(?)な国がこれまた地味な旧宗主国だったりねえ。そんな感じで…

■ってゆー例にうっかりメーカー&作品名を書きそうになってこれもボツ!あと、意外な旧宗主国でスウェーデンがアフリカに植民地持ってたような気がしてたけどこれも裏とるの面倒だし…








このころの出来事
1997.10.04-10.23


■田舎だからいとこの女の子とかみんな茶髪。あまつさえ母親まで茶髪
法事で久し振りに帰省。この年になって社交辞令みたいなものの良さというか”味わい”がわかる気がしました。あと、あたりまえなんですが植生の違いなんかも初めて発見。

■たとえ王
近所のとんかつ屋のおねえさんは横山智佐がavexからデビューしたみたいな人です。近所の洋食屋のマスターは先のとんがった靴で人の腹を蹴る感じの人です。

■ちなみにその年はボークスの『信長』(笑)
J-WAVE awordとか聞いてて思い出したんですがずいぶん前に『ビデオ!模型の王国』とかつくってたころ(いろいろやってんなあ…)に勝手にその年の模型の大賞を選ぶ『模型王』とかやってました。せっかくだから復活させましょうか?でもやるなら年末がいーなー。

■2Gの壁はうっとおしいですけど…
ようやくハードディスクを購入してシステム入れ替え。Quantumの新しい4.3G UATA。速くて静かでびっくり。さあ、前のドライブには何入れて遊ぼうか

■インターネットリンク
今回はあの伊藤ちあり先生のできたてホームページ『あかきサイクロン』http://www4.big.or.jp/~cyclone/を紹介します。模型の芸風&本人のひととなりのまんまな繊細かつ緻密なかっちりしたページ。個人的には剣心がみたいでござる。

■次回は…まったく未定です。どーしましょお?



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