ENVIRONMENT WEEKLY vol.18 1997.09.21

環境新聞 18号
1997年9月21日(日)
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『ギャルゲー2000』おまけカードシリーズ
scene:1/渡り廊下イベント

『あーっ! よしだ くんっ!!』
登校時間の昇降口、自分の靴箱に手をかけたところで君はふいに声をかけられた。
『ちょうどよかった、ちょっと手伝ってくれない?』
彼女はクラスの委員長。隣には学級担任の先生の姿もある。
『じゃあ先生、後は よしだ くんに手伝ってもらいますから。』
『そう、それじゃあそっちは任せますね。』
こちらが何の返事もしないうちに勝手に話はまとまっている。
『 よしだ くん、こっち!旧体育館つきあって!!』
彼女が手を振る。先生は彼女とは反対、ちょうど君のほうへ歩いてくる。職員室へ戻るのだろう。そしてすれ違いざま
『いいとこ見せなさいよ!』
バシン!君は背中を叩かれた。

『あ、よし、これ、これにしよ。ねえ、どう思う?』
旧体育館の舞台の下、今は物置として使っている場所に積んである机の山をひとしきりかき回したあげく満足げに彼女は言った。
『どう思うって、何が?』
『何って、キレイな方がいいじゃない、机。』
『机?』
『……。もお、いいから私が椅子持つから よしだ くんはこの机、教室まで運んで!』

旧体育館と校舎を結ぶ渡り廊下を3歩ほど前に歩きながらも彼女はひっきりなしに喋っている。はた目には親しげに映っているだろうが君の記憶の限りでは挨拶以上の会話を交わしたのは今日が始めてのはずだ。その違和感から君が口にしたのは
『あのさあ…、僕の名前、知ってたんだ』

椅子をかかえた彼女がくるりと振り返った。髪と制服の後襟、プリーツが同時に翻る。そんな光景がゆっくり見えたような気がしたのは、振り向く前に彼女の動作が一呼吸分止まっていたからかも知れない。
『あ、当たり前でしょ!もお、新学期になって2ヶ月もたってるじゃない!クラスメイトの名前くらい覚えなくてどーすんの!』
『あぁ、ご、ごめん』
『よしだ くん、もしかして覚えてないの?みんなの名前?』
『あ、いや、うん全員は…さすがに……』
『じゃ、じゃあ…、わたしの、名前言ってみて』
『えっ!?』

--ここで名前入力ダイアログボックス出現--
以下別カードに続く

■ってオイ!続いてどーすんだ?

■今回とーとつに始まってとーとつに続いてますが『ギャルゲー2000』の人形1こと委員長のキットにつけようと思ってたカードの裏面です。タイトルカットを書いててせっかくなんで、ここをそのお話にあてちゃおうかと思いました。

■文中『 よしだ 』くんはプレーヤーキャラの名前なんで皆さん自分の名前で読み替えてください。とーぜん本物(←何のだ?)では『よしだ(無音)くん 』です(笑)文字だけならCGIとかでがんばればプログラム的にどーにか対処できるかもしれませんが、そこまでするよーなモンでもないでしょー

■いちおーもお、いくつか考えて(ってゆーか妄想して)あるんでまたやるかも?やんないかも?あるいは恥ずかしくなって、今回のも削除しちゃうかも(赤裸々死)










こんばんわ! あいがいけん(か?)です!!

1997.09.21
text:東海村 原八
『Design to the Dimennsion』

■見ましたかい?2?ちがう!『SEGA/電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム』。こーゆーゴリゴリした語感超スキー。でも、これを覚えちゃってすんなり言えちゃうオタクな自分にテレがありますし、そーゆー人のために『オラ・タン』って短縮形まで用意されてますが…えーん、なんとかしてくださいーー!

■ハイ、管野 美穂に続いて2順目の登場になるのはバーチャロン。(1回目は『科学力には旬がある/96.01.07』参)今回はその最新版のデザインの話。まあ事実上発表されてる『テムジン '97』の数点のハイエンドモデルのレンダリング画像のみからのかなり針小棒大なお話になりますが、ひとつお付き合いください。

■久々の工学ターム『次元/ディメンジョン』。工学の世界でゆー次元ってのは『2次元が平面でー』ってのとはちょっとちがって長さ、重さ、時間の3つの尺度を駆使していろんなモノゴトの単位として使います。たとえば重力加速度9.8m/s2(メートル毎秒毎秒)とか。で、これを組み合わせたり単位を揃えたりとかいろいろしていくとイキガカリ上単位をもたない単なる定数が出てきたりするんだな。有名どころではレイノルズ数とか、ちょっと違うけど縮尺なんかもそー。1/144とか別に単位ないじゃんメートルでもグラムでもないじゃん、ただの『1/144』じゃん。そーゆーのを称して『無次元数』と言うと。

■ちょっと違うんだけど、3DCGソフトってのも割とこの単位には無頓着なモノでして(良く言えば自由度が高い)極端な話、長さなんかに単位をあてはめなくても使える、長さが無次元だったりする(ちゃんとわかってる人は”長さ”って言った時点で次元あるじゃんーとわかるとは思いますが、まあそれぐらい無茶な言葉のスリ替えをしてると思って読んでね)んですわ。まあ、コンピューターの中のデータなんで、そもそも実寸法をあてはめる方が無意味-という主張もあってのことなのかもしんないケド。

■その伝でゆーとバーチャロンはあの黒バックのレンダリングが象徴しているようにあえて確信犯的に実寸法をもたない存在だったと思うんですよ。テムジンの全高『17.08』(ぐらいだっけ?)はあくまで『17.08』という単位を持たない純粋な『値』であって『17.08m』ではない!とゆーね。『本当にいたら何メーターくらいの存在』ではなくて『本当にはいない!このデータが本物なの!』という主張のもとにビジュアルが組み立てられていたと思うわけですよ。

■ところが、『テムジン'97』はあきらかにこの文脈からは外れてるような。こお、レンダリング以降の過程でのスタンスは同じ(だと思う)なんだけど、その前段階モデリングの方がこお、はやくも(笑)フェティッシュな過剰な技術的進歩を遂げてしまってて、その『モデルのチカラ』だけ(パーツの曲率Rとか面取りCの具合とか)で独自にスケール感というか、単位を主張しはじめてるよーな気が…(とか言ってたら『パースペクティブ』のレンダリングパラメーターにはDEPTHの値が…)

■関係ないケド『僕の考えたコクピット』シート(の芯)くらいで
くじけました。たぶんもお一生このままデース!!

■ひとつにはすでに語られてるよーな'90的ガジェットの質感のインポートというコンセプトがあるから全然それはO.K.(ってゆーかそれが目的)なのかもしんないんですが、こお、一個一個のパーツの形状なりエッジの処理なんかやりすぎなまでに『手にしたときに気持ちよさげ』なフィニッシュな『手で愛でる』感あふれるってゆー。で、結果的に今まで無次元だったバーチャロイドが禁断の『単位』を持ってしまったというコトなのかも……。

■そしてそれは無次元というエデンの園を追われて『スケール感との闘い』という荒野への『そこへ行ってはいかーーん』b-y大滝秀次な第一歩なのかもしんない。







このころの出来事
1997.09.12 - 09.19

■むしろ伊東岳彦っぽい?
先週ちらっと書いた筑波の『高エネルギー研究所』一般公開に見学に行ってきました。
えー、詳しくはそこがwwwでやってるんでこちらhttp://www.kek.jp/へ。粒子加速器やらなんやらそーゆー過剰なメカが満載ですが一番の見所は写真の陽子発生器前段。上で書いた実寸法とそれに呼応したディティールの話を軽くブッ飛ばすデザイン。なんかヤケクソになってないか!?

ちなみに右は一般公開当日のパンフ。極太明朝折り曲げ友の会(まごころを涙)としてはちょっとうれしい


■ロボは軸!(断言!!)
サル山ウキャ山(妹がかわいい)がWAVEの1/144パトラクシェ、\2400ナリの作りかけを見せびらかしてました。首をちょっと切りつめて、肩、股間の軸位置をズラしただけなんだけど嵐のようにカッコイイ。買っちゃうかもしんない。

■マイ・ブーム
今、全コンビニでブレイク中の赤飯のおにぎりが基本的にうまいです。味はどれがどれだか区別ついてませんが…

■『棒の飛ぶ距離じゃないよ』も○
J-WAVE土曜夜の小沢健二の番組、くだらないしゃべりがヨイです。『熊も手のひら喰われたらあせるよね』がオイらのツボにはヒット!

■インターネットリンク
先日リンクをつけていただいたらけっと後藤氏のホームページ。『ふんでぃんぐすばな』.
圧巻はそのリンク集。おそらく今、ワンダーフェスティバルに参加してる(中でWEBやってる)ほとんどすべてのサイトが登録されてるんじゃないかと…。もお、こんなにあるのね…つってもまあディーラー数全部で800くらいだから40分の1くらいか…



■さーて来週は、このままの予定だと外出とかなさそう
なんでネタが全くありません(ドナドナ涙)
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