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A4一枚堂/file:0013 『習作模型』−シスタープリンセス/千影ちゃん−
■えー、今日はサボる日って心に決めて目を覚ましたんですが、あんまし気の利いた映画やってないので(昨日だったら銀座ソニービルでなんか粘菌ドキュメントやってたらしーと、今朝知ったよ)いっそのコト、サボり模型を作ることにしました。

■ブツはガチャガチャサイズで『電撃G'sマガジン』のオリジナル"妹"企画『シスタープリンセス』の『兄くん』(←ソレ名前と違う……)

■例によって、理由はいっぱいあるんですが、まずはサル山ウキャ山のPiaキャロが出来いいらしいって評判を聞いてて、なんかくやしいってコト(笑&←ちいせぇーーー!)。

■あと、このトコロ自分キャラとかばっかし作ってたもんで、しっかりした&ちゃんとポップな絵を作ってみたいとゆーか、ちゃんと今のバランス&タッチのが作れるかどーかの習作って意味もあるです。それでゆーとヘビーゲイジさんトコの『らく造型』("落書き"に対応した造型って意味の造語)の影響もあるです。

■あとあと、次のワンフェスでズラリガチャガチャっぽいモノが並ぶときに『次回:シリーズ化?』とか思わせぶりなポップをつける(笑)って考えると今一番思わせぶりなのはこの辺だろー!ってのも(笑)。つーか、それ故に千影ちゃん?

太っ!つーか気泡がクラッシュ・ダミーっぽい(笑)。■で、せっかくだからこのサイズのルーチンな作り方も軽く紹介ー。汎用性の低いHow toってコトで。

■まずは、いつぞや作ったガチャサイズ芯人形(『イオ』の湯口&ランナー兼用)を関節でバラバラに。年齢はよくわかんない(←重要)んですが、まあ"妹"なんで頭身ちいさめにするべく、関節部分でちょっとづつ切りつめて、ポーズを意識してアルミ針金で繋ぎます。

■このときは各パーツの太さとかボリュームはあんまし考えずに、むしろ関節と関節の距離と微妙な向きに注意して各パーツの切り口を中心にデザインナイフで加工&調整して、瞬間接着剤で固定。ここまででおおよそ1時間。




■ほいで各パーツのスキ間にポリエステルパテをすり込んで硬化後、やっぱしナイフでバリバリ削ってラインをつなげると同時に手足や胴体を望みの太さまでボリュームを落してやります。すると、この時点で見えてくるバランスの問題(手が左右共に長すぎた)やらポーズのよくないトコも出てくるので1回固めてる関節をボキボキ折っては修正。

■また、腰周りはポーズの都合もあって、そのままじゃあ加工できないので、腕を肩から切断してから整形。肩の軸になる金属線はその際に引っこ抜きやすいよーに、最初の時点では長く突き出してたんですな。

なんか和風。お坊さんとか……■この辺の微調整になんだかんだで、やっぱし1時間くらいかけたのが←の写真。もっとも後の工程と比べるとまだ腰まわりが太くて、肩幅が広いですな。これは、作者の天広直人氏をはじめ、最近の絵の流行(?)でもあるんですが、服を着せた状態のほーが、メリハリがあるとゆーか、細いトコはより細く描かれてるってのもありますな。だから、実際に服とか全部着せてみてからもバリバリ削ってます。

■あと写真はないんですが、アタマも芯人形のレジンパーツをくるむよーにパテを盛って削りだしてひとまわり大きく、かつ今風の天地が短いバランスに。いちおー、おでこ→ほっぺ→鼻&口もと→後頭部と順序だてて盛り削ってます。

■結果的に元のラインは残ってないんですが、元パーツのラインを修正してく手順をとったほーが、無垢のカタマリから目鼻を出すよりは楽なのと、以前からの蓄積が生きる〜ってんで。全身の芯に複製パーツを使うのも同じ理由ですな。こお山登りで5合目までは車できちゃう感じ?(笑)。

■ただ、まあある程度時間がたつと、自分の基準とかも変わってきて、その芯人形が陳腐化もしちゃうので、そのたびにリセットはかけなきゃなんないんですがねー。つーか、早くも今の芯人形よくないよ(笑)。

■あと、今回のよーに大きくする方向だとそれほど問題ないんですが、同じくらいのサイズでラインを変えたり、ちいさくするときは下地のレジンが出てきてやっかいなコトもあるので、そーゆー場合、原型を油粘土に押し付けた凹みにポリパテを押し込んで芯にしたりもします。あ、そいで、そのアタマの加工&顔のラフまでで1時間。

■で→の写真。服とかを盛りつけてるトコ。ここまでで3回くらいに分けて、裸のラインを見失わないよーにポリパテを盛っては削ってます。これまた1時間くらい?

■↓の写真と比べるとわかりやすいんですが、こーして服を盛り付けてみると、あきらかに上半身&腰周りがボリューム過多なので、芯の部分までバリバリ削っていきました。もっとも、これも今だからさらっと言えるコトで、この右写真の前後では、『なんか違う、あきらかに違うぞお……』とは思いつつもどーしていーかわからずに途方に暮れてたりして(笑)。

■で、そんなトキは、そーゆー事態に陥ったときの方策のひとつ『とりあえずいつまでもいじってみるしかないわ』モード(笑)であーでもない、こーでもないと削ったり盛ったりを繰り返して2時間程、髪なんかも盛りつついったりきたりしました。

作ってるウチにどんどん好きになってるぞ、オレ……(←簡単……)■結局ミソは、その、ヌードよりもひとまわり細くなるラインってのと、ベストと上着の関係、あと上着のエリとブラウスのスタンドカラーのバランスあたり。その辺でもって、いちおー自分の中でホッとひと息ついたので、よーやく飯を食いに出たのが夕方6:00(笑)。それまで何も食わずに、夢中で作ってました。やー、安上がりな休日ですな(笑)。

■ほいであと1時間くらいかけて、本をもたせて大きな欠けをポリパテで整形、まあそこそこ見られる状態にしたのが←これ。だから、ここまでで丸々1日。実働7時間〜ってトコですな。さらにここから商品原型レベルまでもっていこうとすれば、修正&細部のモールドにもお2日、表面仕上げに2日ってトコですかねー。

■もっとも、コレ売るつもりは例によってありません(笑)。もちろんWFの版権申請もしてないし。つーか、セラフィム・コールのときと同じチームですげー出来のいープライズが出ると思うんですが、そーいえば、なかなか出てこないよねー、商品ー。


参照リンク
●『電撃 G's マガジン』専用ページ
『シスタープリンセス』の掲載誌公式ホームページ

●ブロッコリーオンラインショッピング
通販のサイトですが、テレカ紹介で掲載されてる画像があります。

●HEAVY GAUGE HOME PAGE
造型集団ヘビーゲイジ公式サイト。


タイトル 作成日 分類 キーワード 評価
習作模型 1999.10.12 How to 粘菌
妹企画
次は先生?(笑&やっぱ黒ナース?)

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