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A4一枚堂/ file:0003『ソコ重要!』-deep blueに欠けてるモノ- |
■えー、なんじゃかんじゃで、もおかれこれ数年前の話になっちゃうんですが、IBMのコンピューター”ディープ・ブルー”がチェスでもって、史上最強のチャンピオン:ゲルリ・カスパロフを負かしてしまった〜てな話がありました。 ■もちろん単純に機械知性が人間を超えた!〜みたいなのんきな(笑)話としてもキライじゃないんですが、細々とした、ディティールバナシもいちいち好きなんですなー。 ■とりあえず、主役の”ディープ・ブルー”の名前がまずいーじゃん。いろいろひっかけてあって(笑)。あとマシンが超並列機なのも、ちょとよろしい。ほいで、黒いパンチングメタルで覆ってある本体(見る角度によって中身が透けて見える)も、金&工数をかけずにアイデンティティ、それも”大IBM様”的キャラクターまで包含したアイデンティティ(笑)が表現されるし。 ■ちなみに今IBMで売ってるいわゆるスーパーコンピュータって、みんなこのパンチングメタルのガワ(笑)みたいで、TVとかで見る、”ズラリ並んでるコンピューターの列線”てのは、たいがいこれになってますな。 ■ついでに言うと、これあきらかに”コネクション・マシーン”(シンキングマシーンズ社の超並列機。並列機のハシリで、マーヴィン・ミンスキー(だっけ?)が手を貸したデザインが現代美術丸出しでヨイ)があってこそ出てきたデザインっすよねー。いや、まあ並列機って部分で、そもそもそーなんですがー(笑)。その辺の文脈(笑)とかも、この事件のオイシイ部分だと思うです。 ■あとチャンピオン:カスパロフ氏(←この名前もイイ!)のコメント『ヤツは、後半でも疲れないのはフェアじゃない……』ってのも、なんとも味が(笑&くやしかったんだろーねー)……。 ■〜で、でも、そこまでやっておきながら『連中わかってないなー!』と残念でならないのが、肝心のチェスの盤面のコマを、ディープ・ブルーの端末を見ながら、人間が手で動かしてるコトだあああ!!! ■つーか、ココでしょー!重要なのわ!ココで意味もなくゴツイ、ケーブル剥き出しのロボットアームが、『ウィーン、バスッ!バス!バス!』ってロボコップ演芸みたいな音たてて動いてこそ!機械の勝利を高らかに謳いあげるに相応しいだろーに! ■あと、間に人間が入っちゃうせいで『ホントはあのひとがチェスむちゃくちゃ強いんじゃないの?』って疑われちゃうのにねえ(笑)。 | |
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