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A4一枚堂/ file:0086 -『模型王 2003 -MODEL KINGDOM AWARD』-
■つーこって、またまた2年まとめてのアップになりました『模型王』。今、コレを書いてる2004年の師走から見るとネタによっては丸々2年前になっちゃう2003年版はかなりアヤしいトコロもあると思うのですが……。

ガンプラ
■そんな訳で模型雑誌のバックナンバーを参考に書きすすめてるせいもあって、比較的まとまってるガンプラネタから。2002年秋始まりのTVシリーズ『ガンダムSEED』、『日本オタク大賞』にも選ばれた、オタク業界的には一番話題だったキラータイトル。模型的には、TVシリーズらしく一通りざっと出てました。

■ほいで、これはオタク大賞でも言及されてましたがサンライズの制作サイドがイニシアチブをとって、昔のガンダムだと後付け的に発展していった文芸設定やらMSV、外伝にSDキャラ等々をフルラインで、いろんな媒体と組んで、ブロックバスター的、連合艦隊的に展開してるのが印象的。もっと言っちゃうと、

『HJさんにはじゃあ、MSVを。電撃さんにはアストレイのこっちの話で……』

という”統制”感がうかがえてしまうのはこっちの目が曇ってしまったからかなぁ……、パトラッシュ……。

■逆に、オッサン向けラインとしては夏に水陸両用祭り。マスターグレードのスゴック&ゴッグにHGUCでハイゴッグ。

■その前はこれまたメディアミックスの試作ガンダム5&6号機〜はこれはオッサン向けじゃないね……。あとはマスターグレードだと去年からの積み残し(?)のEx−sガンダム\8000のデカい箱。

■PGは年末にGP−01の換装式フル装備キットが。トラスフレームで組む換装パーツをディスプレイするスタンドベース(?)が往年の秘密基地〜っぽくて嬉しいものの、”商材”としてはPGというシリーズそのものが、もおこのへんでいっぱいいっぱいだねぇ……というデッドエンド感が漂う一品。

■〜というか、ここ数年のガンプラリニューアル路線にのっかって最初のHGガンダムあたりを買ってたお客さんってのがいると思うんですが、その人達って、たぶんマスターグレーードのシリーズもやっぱり買ってたじゃないですか?で、次にPGもちゃんと追いかけてきてた、そういうなんというか”成長”(?)のラインが出来てたと思うんですよ。で、PGが出た当時に冗談で言ってたのは

『あと3年後に今度は5万円で2000パーツの、名前はそーだねえ……”UG”(アルティメット・グレード)が出て、ほいでオレらはまたそれを買ってるよねえ(笑)』

〜だったんですが、さすがにそっちには行かなかったと。つまりこの路線(よりリアルに!より精密に!)の延長線上には、すくなくとも”商品”としての先はもう無いっぽい……。

■じゃあ、今そのガンプラの2週目リニューアル路線のお客は今何を買ってるのか?ってゆーと、まさに『G.F.F.』なんでしょう。それこそネットとかを見てても、ちょっとした日記に

『買ってきたよー。出来いいー!』

と嬉々として写真がアップされてたり、あと売り場の様子を見ててもラインナップの充実に伴ってどんどん占有面積が増えてきたり……。

■あとはアイテム選びなんかに効かせてある”ひねり”や”くすぐり”みたいなモノも、これはカトキ先生の底力〜ってのもあるんですが、何よりも受け手側が、HG→MG→PGと学習してきたヘビーユーザーゆえにある種の共犯関係が出来てる故に受容されているんじゃないかと……。

■で、そのGFFはこの年いよいよ、ガンダムから離れての『ジオノグラフィ』を発表。まずは06Rの赤と白。本家GFFはクロスボーンにZ-plusハミングバード、5&6号機に303Eは前の年だっけ??

■あとはやっぱり前年に続いてバンダイ&関係各社のいろんな事業部からいろんな業態のガンダムがいっぱい出てましたが、とりあえずネクスト事業部の1/60のドム&グフとVOLKS&キャンディ事業部のアルティメット・オペレーション(近藤和久風というか小林誠風のコーテングやら長いスカート〜)がこの年〜というのをここに記録で。
その他のキャラクターモデル
■バンダイ渾身の光る&塗装済のエンタープライズが出たのもこの年。年内にE型艦まで出てるんですな。バンダイではあとEXモデル枠で雪風のレイフ&メイブ。無人機の方は微妙に安売りがち(笑)。

■ハセガワのキャラモノラインはバルキリーの次〜というコトでウルトラホークとジエットビートル。出来はともかくアイテム選択がちょっと守りに入ってて残念かも。

■あとはコトブキヤのインジェクションキット第1弾、スパロボ/ヒュッケバインは年末間にあったっけ?2002年の模型王ページに書いてたスケールモデルのOEM開発に近い、中国開発によるフルインジェクションのロボットもので、図面(つーかCADなんですが)も向こうでやってくれるんで、日本からはレジンキットの原型状態と同じモノを持ち込んでるそうで。すげー!もおだったらいつでも私財を投げうって開発とかできるじゃん!!

スケールモデル
■記録としては、えーっとタミヤのマスターワークスシリーズの完成品リリースがこの年。タイガー1、WGPの最新マシン(RC211V)に1/350ビスマルク〜あたりからスタート。あとちょっと違うけど昔の1/48シングル戦車の再販も、静岡ホビーショウでセットで見たせいで同じ印象に残ってます(笑)。ちなみに1/48ケッテンクラート(&Me-262)もこの年。布石はここからだったんですな(笑)。

■あとは1/700WLのリニューアルも元気。サル山ウキャ山(旧軍艦船好き)〜によると、なんじゃかんじゃで旧日本海軍だとメジャーどころはアイテムが決まってて、ガンダムみたいに後から増やせないから(笑)一通りリニューアルされちゃったら、この先ちょっと難しいんだよ〜って言ってました。

食玩等
■海洋堂は前年に引き続き1/144戦車とグリコ、チョコQにハイジ&手塚の香川ライン、ムーミン他の榎木ライン。あとは王立宇宙博物館に村上隆シリーズとまだ勢いありますな。

■他のメーカーとしてはSEEDあわせで箱売りフギュアをバンダイが。あとコトブキヤのワンコインにリーメントやらユージンもちいさめ完成品フィギュアは流通の自由度が高くて利幅のとれる\500箱売りがのしてきてる印象。

■おなじく箱売りなんですがコンビニ流通の(模型オタク向けというよりは……)完全に一般層向けの食品サンプルと、懐かし系”ぼくの小学校”とかNゲージサイズの古い民家とか、このへんを主力にしてる東急ハンズの売り場とかを見ると僕等はもお完全にターゲットを外れてることがわかります。

レジンキット&イベント
■レジンキットは2002年に引き続き、一般流通が低調で主戦場はイベントの当日版権売りに。

■今年目についたのはC3での限定品の、それもメジャーどころのエッチっぽいきっと(Be−Jの胸のカタチがエロいGガン/レインとかねー)が転売屋を中心に人気沸騰する現象。女神さまっ!ネタとかもそーなんですが、結構直接的なわかりやすいエロが流行ってましたな。やっぱりヤフオク転売屋さんから見ると、評価というか見るトコがそこしか無くなるからねえ……。

■ちなみに造型イベントの勢力図としてはWFが最大規模(3万人クラス)に、ガンダムが売れるC3、細かく&地方でも開催のWHFで安定。VOLKS主催のドールズパーティは、SD(スーパードルフィー)が絶好調なせいもあって今やすっかりレジンキットアマチュアディーラーにとっては縁遠いイベントになりました。

■あとは2003年は2月のWFひなあられワンダちゃん〜→リカヴィネ〜の流れでもって大嶋優木が大ブレイク。ちょっと違うけどWFガイドブック見てたらこのとき(2003.2)がWSCにキマヒキマ&トーン(冬音)さんなのね。なんかもっと前な感じがしてたんですけど……

模型雑誌
■こちらも比較的安定。マスターモデラーズ誌も書きそびれてますが、もうすっかり馴染んできました。フィギュア系にしてもレプリカントとフィギュア・マニアックスが定着。その他にも単発ムック的にフィギュア本やら食玩本が出たりもしてました。

■あとはモデルグラフィックス誌とか年間通してを見てると案外スケールモノが多くて、ちょっと地味目だけどそーゆー年だったのかなあ……とも思ったり。あと細かいコトですが、女子プラ2で加藤夏樹がベルダンディさまを塗ってたコトも記録しておきましょう。きっと後年もっとも『ええーーっ!』なトピックになるハズです(笑)。

総括&模型王発表〜♪
■そんなワケで、イマサラ振り返る2003年、ガンプラ・リニューアル路線が、そろそろネタ切れ→後継者はGFF〜という感じの年で個人的にはいいんじゃないかと。

■逆に『模型王』のタイトルを冠するのはなあ……うーん、全然話の流れとは関係ないけど、この年買った数少ないプラモデルキットで東欧マスターズクラフト1/72、Su-22M4Rで無理矢理……



タイトル 作成日 分類 キーワード 評価
模型王 2003 2004.12.27 賞モノ? 光るエンプラE
加藤夏樹
久々に毒舌かも……(笑)

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