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A4一枚堂/ file:0070 -『EVANGELION 01』-- |
■えー、つーこって、よーやく掲載なりましたこの夏の新作キット『エヴァンゲリオン 初号機』(\20,000)の完成品画像です。 ■珍しくちゃんと塗った完成品がありますが(笑)実はこの模型、元はとあるプロジェクト用に作ってた一品モノの作りおこし立体でして、実は完成したのはかれこれ4年前'98年の3月でした。そっちのほーは紆余曲折あって結局流れて、以後ずーっとウチで完成品状態で眠ってたわけですが……。 ■実は当時から、この胴体で弐号機を作ってみたいなあ……とは思ってまして、でも正直、このサイズとパーツ数になると、私の複製技術だと手には負えんし……と、複製を思い立っては断念〜の繰り返し……。 ■その状況がまあ、ひとつには例のスモール・ボディちゃんとかの一連のオリジナルモノとかで成型屋さんに繋がりができてきまして、その折に例のGAINAXさんでのイベント版権を直接申請する制度がはじまりまして…… 『ああ、こりゃ何かの縁に違いない……』 と、今回の複製→イベント販売を決意した次第。 ■製品の仕様はまあ、普通のレジンキャスト組み立てキット。大きさは30cm大、バンダイのPGエヴァのサイズですな。パーツ数は77点で普通のアイボリー成型。関節はアルミ針金で接続で↓くらいのポーズがとれます。いつぞやの14歳ボディと同じ方式。雑誌写真の現場レベルでの実用性というか、微妙なニュアンスのある角度出しと保持力優先でシンプルにまとまる反面、繰り返し動かしてると針金がネジ切れるので、マメなメンテナンスが必須という(笑)。 ■その、関節のメンテナンスの都合と塗装の容易さを考えて、外装のたぐいは基本的に完成後のバラせるように別パーツ。ほいで関節のスキ間は電気配線の絶縁に使う、ガラス繊維編み込みのチュ−ブ(キットに付属します)をフレーム間に渡して(?)極細の針金で縛るようにしてます。 ■その関節とお揃い〜という感じで腕の黒いトコは外装無しの素体の筋肉が剥き出し〜という感じで繊維編み込みのディティールを。これは原型段階でグラスチューブを割いて、ていねいに貼り込んでいったモノ。この初号機の、まあ模型的な見せ場のひとつですな。 ■というか、当時、このへんのディティール処理として、なんで誰も(士郎正宗的な)人工筋肉〜みたいなオイシイネタを使わないのか……といったフラストレーションが、わりとこの時の立体化の動機というか……。ちなみに他のいわゆる『オレ・アレンジ』部分についても、なんで誰も……的なコト、たとえば 『EVA本体はなんだか謎の生体兵器かもしんないけど、外装は人間が図面引いてCFRPとかで作ってるんだから、もうちょいキカイだろう……』 とかそんな感じで線を足していきました。 ■もうひとつ、割と素直に山下いくと氏の描くEVAがやっぱり欲しい〜ってのもあったので、当時発表になったばかりの背中(参号機?がヤリを手にとって出撃!みたいなカット)とNewtype別冊表紙のヘルメット、あと同人誌で発表になってた初期綱、から、イメージの明確なトコは極力持ってきてます。ただただ、ちょうどコレが完成した直後に例の『それをなすもの』がリリースになって、本人の手によるリファイン版が発表になって『うわーーー!』なワナ……。つーか、アレ(&フォーチュン)もいつか作りたいなあ……。 ■てな感じで、ソノ出自(勝手な解釈全開な一品モノ作り起こし)もあって、まあちょっとクセのある初号機ではありますが、 『普通のEVAはもうひととーり持ってるし……』 といったEVAグルメ(笑)の舌の肥えた方にはオススメ(逆に一個目のEVAだったら、正直バンダイのLMHGがベストだと思う……)ですので、ひとつ、よろしくです。 |
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