模型の王国 on WEB/2nd season logo#b02
MODEL KINGDOM onWORLD WIDE WEB
/2nd seosn "flower age"
●『模型の王国 on WEB』 index→.
A4一枚堂/ file:0049 -スペース・ヨゴレ(←芸人?)-
■お便りのコーナーっ!

■日立時代の友達・みゆきちゃん(愛車はポンコツ・ジムニーそれも2スト版/笑))が最近携帯メール入ったんで〜ってんで届いたメールー。


(前略)
で本題なんだけど今の塗料って真空中、つまり宇宙で高温にさらされるとどうなるのか想像付く?高温って言っても戦闘中、モビルスーツの行動中の温度範囲なんだけど。

今の塗料、有機溶剤で希釈された塗料って真空中で高温にさらされても黒く炭化するのかな、と思ってさ、けど宇宙では酸素が無いから、つまり酸化しないって事じゃない?そこんとこどうなるのか知恵を借りたいんだけど……
(後略)



■あ、そー言えば、あんまし考えたコトなかったねー。宇宙機の塗装って……。

■ボクの実体験シリーズ(?)でゆーと、例の研究所(もしくは鉄工所)のころに使ってた機械で、真空チャンバー(直系1.5m x 奥行き2mくらい)のなかで、プラズマフレームを使って溶かしたセラミックを金属部品に吹きつける〜ってのがあったんですが……。



■その中でも塗装がどうなる〜ってのはあんまし記憶には残ってないから、特に特記するような変化とかはなかったんじゃないかなあ……。もっともそのチャンバー内面は金属地肌剥き出し(たぶんステンレス製)で、テストピースも金属地肌は剥き出しで、よく考えたら塗装面自体があんましなかったねえ。

■ただ、真空中で高温のプラズマにさらされる、セラミックや金属の粉末のほーは、その中では酸化とかしないもんで、微粉末がやたら活性が高いまま飛び散るせいか、チャンバー内面に付着→汚れがこびりついて掃除がたいへんだった記憶があるです。

■それでゆーと、塗装そのものは真空&高温環境下で”もつ”としても、ロケットエンジンやら姿勢制御ノズルとかのプラズマにさらされて流れてきた微粒子が活性が高いまま、塗装面にやたら付着とかはしそーですな。

■だから、模型表現としてはF-4Uコルセアとかの、エンジン排気管の後ろ、気流にそっての褪色表現みたいなのもアリなんじゃないでしょーか?こお、全身の小さなノズルから噴射方向にむかって、機体外板に沿ったブラシワークとかで。もっとも実際には、そーゆーデザインのモビルスーツとかって、あんましないよーな気もすますが(笑)。


■あとちょっと違うんですが、真空中だと、溶剤で溶く系の塗料って乾くのか?って疑問もない?まあ、それこそ塗装は与圧したトコですりゃあいいだけって気もするんですが(笑)。

■それでゆーと、やっぱしその前の会社の商品で、熱可塑性のプラスチック(つってもかなりゴムっぽい)をプロパンガスのバーナーで溶かしながら吹きつけるってのがあったんですが、それこそ宇宙船とかの外で塗んなきゃなんないモノは、こーゆーのを使ってるんじゃない?

■つーか、ココでそんなコトを売り込んでも何にもなんないんですが(笑)このプラスチック皮膜ってのは、弾力とかもあって、なんぼでも厚く吹き付けることも出来る(1cmとかも全然平気)んで、外装をこれでまるまるくるんでしまえば、宇宙空間を漂ってる細かいゴミ(いわゆるスペースデリブですな)とかもある程度平気になるんじゃないっすかねえ?でも、ちょっと柔らかいモノだから、細かい破片とかは『はじく』んじゃなくって、その塗装(?)層に『刺さって』帰ってくるんでしょうなあ、ザクとか。

■逆に逆に、モビルスーツの塗り分けって、こーゆー使ってる塗料の質の違いで、例えば濃いグリーンはデリブ対策のゴム質の厚いコーティングで、薄いグリーンのトコは整備性を優先して(ゴムをブ厚く吹きつけるとメンテナンスハッチとか埋まっちゃうし/笑)は耐磨耗の薄いセラミック皮膜とかで処理してるとかかも……。

■あー、やっぱ長くなったねえ(笑)。いえ、みゆきちゃん(愛犬はシェルティーのカゲキヨ)の携帯250文字しか受けらんないから(笑)コレを分割して送んないといけなくて、面倒くさいナリー……。




タイトル 作成日 分類 キーワード 評価
スペース・ヨゴレ 2000.11.20 屁理屈 ポンコツ・ジムニー
シェルティーのカゲキヨ
案外受けたんでA4に格上げ(?)

●『模型の王国 on WEB』 index→
トップページにもどります。

●『A4一枚堂』index→
目次にもどります。